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日本に伝わるタオイズム

一陽来復とは

節句の由来

一陽来復とは、中国の紀元前に書かれたという『易経』の言葉です。

中国の陰陽の考え方からきている言葉で、陰がきわまると陽がやってくると言う意味です。

現代語で理解すると、ピンチがチャンスともいえますし、明けない夜はない、ということでもあります。 文字からもその暖かい気が伝わってくる、運気のよい言葉ですね。


季節としては冬至の日を指すともいわれています。

1年で最も昼の時間が短い日です。 そして太陽がもっとも低い位置にしか登らない、 つまり影が長い日でもあるのです。

1年で最も昼が短い冬至の日は、1日の中で太陽が昇っている時間が短く暗い日となります。
ですが、その最も暗いというその日を迎えることで、一筋の春の兆しが生まれるのです。
これが一陽なのです。

冬至の日は、昼が短いので暗くて陰気になります。
ですので 陰がきわまる日でもあり、その日を境に陽気が発生する、という日なのです。
これを運気の面で考えて、運が最悪になった時、ここでピンチはチャンスと巻き返すことを一陽来復とも言います。

そして冬から春になる日という意味では、2月の春節のことをこう表現することもあるのです。

人生のドン底、またいろいろな苦難があるときに、この一陽来復を思い、明けない夜はない、ということを思い、元気に前進したいものです。

易経とは

易経の易という文字は とかげを側面から見たという象形文字で 上の日はとかげの頭部 下の部分は足と尻尾といわれている。(『説文解字』より)

とかげとは1日に身体の色を次々変えることから、易という文字は「変化する」という意味を表すようになったのです。

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