温暖化現象、原子力発電への危機感、遺伝子組み換え食品への不安・・・。
人類の未来への不安に、答えをくれるのが、紀元前に中国で完成された「道TAO」の思想であり、「老子道徳経」の哲学なのです。
老子は、
自然の一部として、自然のありのままにいなさい
天地自然の流れのままに生きなさい、
もっと言えば 天地自然のありのままの存在でいなさい。
ということを提唱しています。
老子には、5000文字で最も幸せな生き方が説かれています。
「自分」などというものを すべて忘れて 天地自然のままに生きられたら それが最も人間にとって幸せな生き方なのだ と説いているのです。
たった5000文字でどうやって説くかということは
説明をしてしまったら 5000文字どころか 何十万字をつかっても難しい。
そんな内容を たった5000文字であらわした老子。
深い哲学を ただ数十文字であらわしているので、その理解の仕方については,それこそ沢山の解釈が生まれたのです。
ですが、私達が生かされているこの地球も、そしてそこに住む私達人間、そしてあらゆる生物、すべての存在が、この宇宙に貫徹している原理原則であるタオ(TAO=道)に添って動いていることを知れば、タオを学ぶことがどれほど大切であり、またそのタオの法則を知ることによって、人生が楽しく豊かに生きられる理由が分かっていただけることでしょう。
そこで、タオの根本思想である『老子道徳経』を学んでみましょう。
荘子に学ぶ
荘子は、スケールがとても大きなお話しが多く、沢山の寓話の中で、無為自然の道TAOの生き方について、語っています。
そして老子と比較して、荘子には生死の問題に言及しているというところが特徴でもあります。
その点で、老子よりも、もっと具体的に人間の生き方、命について、解りやすくつっこんで書かれている書物なのです。
荘子が人の生死について語っている章をいくつかご紹介しましょう。
【荘子に学ぶコラム一覧】
月刊誌「一個人」に連載中のコラム「人生を最高に生きる 老子の言葉」を掲載しています。
生涯健康で楽しく生きるための秘訣をぜひご覧ください。
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