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道家道学院の導引術は、自分の体と対話し、
体の声を聴きながら、自分自身でできる体の手入れの方法です。
例えば、足の裏や指の手入れをする導引術を学ぶことで 毎日の歩行だけでなく、
体全体の気の流れが快適になることにより、
毎日の生活に変化が出てくるのです。
私たちは生まれてからずっと
外の景色、外の状況に気をとられ、興味を持ち、観察し、学び
知識を蓄えて成長し、社会に適応し、努力し、悩んだり、喜んだりしながら過ごしてきました。
つまり私たちの目は、いつも外を見ているのです。
ちょっと考えて見るとわかりますが、
私たちが自分自身を見つめる時だって、外からの目線になっているのです。
私の顔はキレイかな?
○○さんより若く見えるかしら?
美人かしら?
スタイルは、体格は?
しみは? しわは?
立派とか、キレイとか、すべて判断基準は外の人達、その時代のはやりなのです。
生きるタオのページでご紹介している、タオイズムの生き方、考え方は
本来の自分自身に立ち戻るということを、最も重要なコンセプトにしています。
本来の自分とは、外界の出来事に惑わされず、翻弄されず
自分らしく、自分の特徴を生かして、自分自身の体の声を聴いて
すなおに生きる、生き方なのです。
ですからタオイズムでは、
外ばかり見ることを戒めているのです。
老子道徳経 第12章
『五色は人の目をして盲さしめ 五音は人を聾せしむ。 五味は人の口を爽(たがわ)にす』
(人工の美や音や味に惑わされるなという意味です)
老子の言葉ですが、外ばかり見て、美しいものばかりに目を奪われ
美しい音楽に心をとらわれて、美味しい料理に夢中になってはいけない、そう教えるのです。
では、タオイストは何を見るのでしょう
何を聞くのでしょう。 何を味わうのでしょうか。
タオイストは外の変化に心を奪われないのです。
自分自身の内なる姿を見つめ、内なる心や体の声をきき、自分の体が本当にほしがっているものを感じ、
自然な色を楽しみ、自然な風のそよぎを楽しみ、自然な食物の本来の味を楽しむのです。
まず、外に見えている姿だけでなく、内臓を見つめるということです。
内臓なんて見えないじゃない、そう思うかも知れませんが、
TVも消して、ネットも終わりにして、そこに静かに座ってみると、
胃腸がすこし痛い、張っている、疲れている、
そんなことが解ってきます。
足の先がじんじんしている、すこしむくんでいるかもしれない。
肩がこっている、今日は書類に沢山目を通したから、そんなことも感じてきます。
日頃目にしないところを見る
足の裏を見る
私たちは、普通、足の形や細さ、スタイルは気にしますが、
日頃目に見られることのない足の裏に興味をもって、
本当に手入れしている人がいったいどれだけいるでしょうか。
だれも見ない、だれも気にしないこの足の裏に
生命にかかわる沢山のツボがあり、
そして足の裏は毎日私たちの人生を必死に文句もいわずに支えてくれているのです。
タオイストは、
人に見られるところだけを見るのでなく
見えないところ、見られることのないところ
足の裏を見て手入れをし、大切にするのです。
自分の体を自分で手入れする導引術
足の裏や指の手入れを学ぶことで、毎日の歩行だけでなく、
体全体の気の流れが快適になることにより、毎日の生活に変化が出てくるのです。
あなたの足の裏、そして足の指は、悲鳴をあげていませんか?
道家道学院では、あなたの体と対話し、体の声を聴きながら、自分自身でできる体の手入れの方法を学べます。
そしてあなたの体に無為自然の快適な気の流れを取り戻して下さい。
それこそが道TAOを実践で学ぶことになるのです。
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