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禍(わざわい)は福の倚(よ)る所 (ところ)
~ピンチはチャンス
人生は山あり谷ありですね。なかなか自分がこうあってくれたらよいと思うとおりにまわりは動いてくれません。
時代の急激な変化は、ついてゆくだけで大変です。
その上、価値観の多様化から、自分はどちらにむかって進めば良いのか、行く道を見失いかけている人も多いのではないでしょうか。
その上、このところの天候異変や災害など、身に危険を感じたらすぐ行動する実践力と、的確な判断力がもとめられます。
こんな大変な時代を生きるのは、とっても困難、
と弱気になりそうな貴女へ、古代中国に生まれた世界的名著『老子道徳経』は山あり谷ありの人生を生きるためのとっておきの「こつ」を教えています。
私たちは人生で毎日起きる出来事を、損得や、自分にとって幸運なことか、都合が悪いことかなどで判断します。
たとえば、彼にプロポーズされた翌日に、営業でちょっとしたお客様対応をほめられて、自分はなんてラッキーと思う。
逆に彼との別れ、そしてそんな時にお客様から自分の対応が失礼だとクレームが来る、もうなんて不幸なのかしら、と思うことでしょう。
ですが、結婚も仕事も、そして人生に起きる出来事について、それが本当に幸運か不運か、決められるでしょうか。
老子は言っています。
ピンチのかげにチャンスがあるし、またその逆もあるのです。
悲しい別れは新たな出会いへの1歩であり、ちょっとつらいクレームも、実は自分磨きのチャンスなのです。
そしてまたすべてがうまくいっているときほど、足を地につけて浮かれずに進むことですね。
さあ「老子」に学び、ピンチをチャンスに変えて、あなたの明るく輝く未来を開いてゆきましょう。
※月刊誌「PHPスペシャル 12月号」掲載の連載コラム
「女性の老子~philosophy of taoism(早島妙聴監修)」より
更新日 2015年11月10日