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虚(きょ)を致すこと極まり、静を守ること篤し
~なにも考えないで静かにしている時間を楽しもう
さあ、今月も女性に光をあてた、世界の名著『老子』から、この複雑な時代を楽しく生きる秘訣を学びましょう。
老子第十六章に書かれている、なにもない状態の「虚」、そして「静」の大切さについてです。
皆さんは、お休みの日に、家で一人静かに過ごす時間を作っていますか?そしてそんな時間ができたら、静かな時を楽しんで、心と体をいやしているでしょうか。
「明日の休日はどうするの?」と会社の同僚に聞かれて、何か特別な友人との約束や旅行、デートなどの用事が入っていないと、ちょっと寂しい人って見られるのじゃないかしら、なんて思っていませんか?
忙しすぎる現代に生きる私たち女子にとって、一人の時間って、実はとても大切なのです。一人になって、ほっと何も考えない時間、つまり老子の言う「虚」の時間を持つことは、心と体の癒やしとなるのです。そう、ストレスから自由になり、ホルモンバランスを調和する時間です。
ところが私たちはつい、一人でいても、家事をしながら昨日のちょっとしたいやな出来事を思い出したり、モバイルをいじってメールやツイッターをチェックしたりと、心も体も、そして目も休ませることをしません。
さあ、そんな時、窓の外を眺めてみましょう。青い空に流れる雲、春を待って葉を落とした木の枝であそぶ鳥たちの楽しそうな様子に、実は天地自然に添って生きる学びがあるのです。
私たち人間も、時には頭を休めて、何も考えず自然の景色に溶け込んでみましょう。あなたは、いつだって決して一人ではなく、天地自然に生かされているのです。
さあ、楽しい人生のスタートです。
気を大切にし、心と体を柔軟に 赤子のように生きてゆきましょう>>
※月刊誌「PHPスペシャル 3月号」掲載の連載コラム
「女性の老子~philosophy of taoism(早島妙聴監修)」より
更新日 2016年2月10日