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老子道徳経 第二章
天下皆美の美たるを知る、これ悪のみ
~美も醜も相対的な人間の判断でしかない。
とらわれず自分らしさを磨こう
暦は春を迎えました。この春、幸せに人生の花をひらかせたい女性のために、老子第二章より「美はまた醜でもある」を学びましょう。
美しくありたい、という願いは女性の永遠のテーマです。ですから自分の容姿をまわりの人と比較して、時にはおちこんだりもします。
ですが老子は、そんな比較にとらわれることはおやめなさい、と教えています。美醜にしても、優劣にしても善悪にしても、結局は人間の判断であり、相対的なものでしかないからです。
宇宙の原理原則からみれば、地球に産み出された人間はみなそれぞれに少しずつ違い、個性のある顔や体や能力を与えられています。
ですから他人との比較に一喜一憂しないで、もっと自分にあたえられた個性を大切にして、自分にしかない美しさを磨き、個性を生かすことに努力しましょう。
いろいろな大学で人気コンテストをすると、トップに選ばれるのは、最も美人の人ではなく、きさくで明るく話しやすい、愛嬌のある人なのです。
つまり人に好かれる人は、他人と比較して暗くなったり、落ち込んだりせずに、自分らしく明るく陽気に多くの人と交わることを楽しんでいる人なのです。
幸せな人生を送るために大切なのは自分らしく明るく陽気に生きることであることを、忘れないでください。花だって明るい太陽の方を向いて咲くように、だれでも明るい気が好きなのです。
さあ、暖かい春はもうすぐそこまで来ています。他人との比較を放して、自分を大切に、明るく陽気に楽しい人生を開いてゆこうではありませんか。
※月刊誌「PHPスペシャル 4月号」掲載の連載コラム
「女性の老子~philosophy of taoism(早島妙聴監修)」より
更新日 2016年3月10日