TOP > あなたを変えるTAOの言葉 > どうしても今日中にやらなくてはいけないことなんて何もない。
毎日忙しいあなた。体以上に、心が疲れているかもしれません。
そんな心を休めるコツをお伝えします。
みなさんの心、疲れていませんか?
現代に生きる私たちは、いつも忙しいですね。 仕事に家事に育児、親戚づきあい、親御さんの介護まで、マルチな役割を果たしながら一日中走り回っている女性たちは、本当によく働いています。 そのようにたくさんの立場をこなし、マルチ思考ができる柔軟さを持っているおかげで、仕事の合間に夕食に必要な買い物をチェックし、子供の学校のトラブルを思い浮かべ、親御さんの不調を聞けば病院への付き添いを電話やメールで打ち合わせするなど、本当に心の休まる暇がありません。
そんな私たちが忘れてはならないのは、体も働いたら休憩するように、心も働かせたらお休みさせることが大事だということです。
確かに私の心は疲れているかも、でもどうやって休ませたらいいのかしら、というみなさんに、今日は短時間でどこでもできて効果的なTAOの秘訣(ひけつ)、呼吸法をお教えしましょう。
私たちの心の疲れを、体から癒やすのです。体内の気の滞りを改善し、心もいっしょに休息させる方法です。
体勢はイスに座っている状態でも、畳に正座でも、またあぐらでもかまいません。リラックスした姿勢で行ないます。まず目を閉じて、ゆっくり「ふ~~っ」と口から息を吐いてみましょう。
息を吐ききったら、少し胸を広げるように上体を起こして、自然に鼻から大気を吸い入れます。強く吸うのでなく、自然に大気が入ってくるのに任せる感じです。呼吸に気持ちを集中し、体内に良い気が巡ることを思いながら、3回から6回くりかえします。
まず目を閉じることで外界の情報がシャットダウンされ、呼吸に集中することで、短い時間ではありますが、心が悩みから解放され静かになります。また息を吐くことで体内に滞った気が排泄(はいせつ)されて、新しい良い気を受け入れることができるのです。
その気はみなさんの疲れた心にひとしずくの清水のようにしみ渡り、心も体もリフレッシュさせてくれることでしょう。
※月刊誌「PHPスペシャル 11月号」掲載コラム(早島妙聴監修)より