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老子・荘子に学ぶ
「人生を最高に生きる 老子の言葉」
~月刊誌「一個人」掲載コラム

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すぐに始められる頭を柔らかくする方法

― 人生を最高に生きる 老子の言葉 ―

老子第24章
企つ者は立たず、跨ぐ者は行かず

つまさきだっていたら長く立てない、大股で歩いたら続かない

チャレンジの季節来たり

 木々が青々と葉を広げ、街中も野山も、一気に自然の生命力溢れる季節となりました。自然の成長の力が高まるこの季節は、人間の体の気も活動的になり、新しい事へのチャレンジの気持ちが湧きやすくなります。これも人間も天地自然の一部と考える『老子』TAOの身体論からすれば、とても自然なことなのです。 そしてこの季節は、それを押しとどめることなく、無理なく行動に移すことが体にも良いのです。

 ここで、大切なのは無理をしないことです。『老子』も教えています。「企つ者は立たず、跨ぐ者は行かず」と。基本は楽しく出来る範囲で行うということが、どなたでも最も分かりやすい標準といえるでしょう。そしてある時、楽しくなくなったとしたら、それは自分自身の「気のパワー」以上に無理をされているということです。無理は禁物ですね。


すぐに始められる頭を柔らかくする方法

 新しく何かにチャレンジしよう、という意欲がわかない、なんとなく頭がぼっとする、そういった方は、まず脳を活性化する必要があるかもしれません。
高齢化社会に突入した日本や先進諸国の人々が肉体の老化とともに憂えているのは、認知症に代表される脳の老化です。そこで、つねに脳を活性化し、柔軟に物事を受けいれる自分であるために、お勧めしたいのが、自分よりずっと若い人の話や、子供の話を素直に聞いてみる、ということなのです。これは家族仲も良くなり、コミュニケーションも自然に取れるようになり、非常に良い方法です。

 まさに子供は時代を反映しています。話の内容も全く時代の最先端なのです。ところが大人は、自分が育った時代の慣習や常識をついおしつけたくなり、これではだめ、あれではだめ、と上から目線で話しがちですが、同じ目線ですなおな気持ちで若い友人と対話してみるのです。当然、話の内容も、言葉使いも、皆さんの時代とは全く違うことでしょう。ですがそれが変化です。

『老子道徳経』が教える「道」TAOの最も根本的なポイントは、常にすべてのものが変化する、ということなのです。そしていつの時代も、子供はその変化の最先端を走っていると思えば、仕事で忙しいといわずに、子供や孫の話を聞いてみることが大切な理由がわかります。

 そのちいさな努力で、あなた自身の考え方が柔軟になり、仕事のアイデアがひらめいたり、また未来への展望が開けるきっかけとなることでしょう。きっとその時間は、またこれまでの親子と思って話をしていた、孫と思って話を聞いていた時より、ずっと新鮮で楽しい新しい世界が開けることでしょう。もしお近くにそんな若い友人となる子供さんがいたら、ぜひ話しかけてみようではありませんか。



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※このページは、KKベストセラーズ発行の月刊誌「一個人」の連載記事
  「人生を最高に生きる 老子の言葉(早島妙聴監修)」をご紹介しております。
  この連載は、定本「老子道徳経の読み方 早島天來編」に更に詳しい解説を加え、
  老子の言葉をわかりやすく伝えています。


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更新日 2016年5月10日

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