TOP > 「気」の健康コラム~PHPからだスマイル連載コラム > 「気」の健康コラムVol.3 疲れを取る「気」のパワー
令和の時代がやってきました。
前回も書きましたが、『万葉集』からとった「令和」という言葉は、実はもう一つ意味があります。TAOの哲学書である『荘子』の註釈書にある「導引」(古代中国の健康体操)を説明した言葉で、「気を体内に導いて調和する」(導気令和)という意味なのです。
「気」というのは、この広い宇宙に、満ち満ちているエネルギーのことです。私たちのまわりにある、山や木や石ころ、水にも「気」があり、私たちの体にも流れています。
そして、「疲れ」を感じるということは、体内の「気」が滞(とどこお)った証拠なのです。
夏は外に出て体を動かすのが楽しい季節ですが、自然の森を散策すると、心も体も元気になるという経験は、皆さんもお持ちではないでしょうか。
つまり、森を歩いている間に、自然の「気」を体内に取り入れ、調和させることができるのです。
昼休み、近くの公園をゆっくり歩くだけでも、「気」の流れがよくなります。
スマホばかり見ている方も、時々顔をあげて、窓の外の青空や、緑に目を向けましょう。
静かに深呼吸して、「気」を調和させることで、肩や首にたまった疲労が消え、すっきりすることでしょう。
※月刊誌「PHPからだスマイル8月号」掲載コラム(早島妙聴監修)より