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老子・荘子に学ぶ
「人生を最高に生きる 老子の言葉」
~月刊誌「一個人」掲載コラム

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表現し主張する時代の伝え方~老子道徳経第5章の言葉より

― 人生を最高に生きる 老子の言葉 ―

多言はしばしば窮す 中を守るに如かず

── 自分を言葉で飾らずに思いを素直に話そう

初代学長 早島天來著 「定本・老子道徳経の読み方」より


表現し主張する時代

今日は老子第五章の、多言の戒めを学びましょう。

現代は自分をどれだけ言葉で表現し、主張するか、ということが非常に大切な時代になっています。

ビジネスではプレゼンテーションや会議など、しっかりと発表できる自分であることが求められ、家庭でも互いの理解のために、話し合う機会を持つ必要を皆が感じている時代でもあります。

対面して口答で話すことだけでなく、メールやフェイスブック、ブログやツイッターなど、相手の顔を見ずに気楽に、世界に自分の思いを発信する時代にもなってきました。 ネットの時代になり、世界の人がますます多言になったといえるでしょう。

だからこそ、この老子の多言の戒めを学び、自分の発言に責任をもてる話し方、伝え方を学ぶ必要がありそうです。




考えを伝えられない理由

これからの季節、新人歓迎会など、多くの人と集まってお酒を飲み食事をしながら交流を深める機会が多くなりますが、その時も後で、しまったということにならないように、したいですね。

それには、自分が夢中になって話すより、相手の話を聞くことです。
発言は足りないくらいで良いのです。

これが「中を守るに如かず」なのです。しゃべりすぎは要注意ですね。


素直にありのままに話す

ネットで拡散される言葉の場合も同じです。話し言葉と違って残りますから、より注意が必要になります。

また、会社などのプレゼンテーションの場合も、内容を皆が理解できるように、要点をまとめて、解りやすく語ることが大切になります。

それには、だらだらと長すぎるのは、禁物です。多言を戒めるのは、ここでも同じです。

グローバル化の流れの中で、年齢や国を超えた交流の機会も増えますが、無為自然でいれば、どこにいても、誰とでも、楽しく会話が出来るのです。

時代の流れ、変化を楽しみ、ますます楽しく交流の輪を広げてゆきましょう。



道家道学院受講生の声

会社の中で人とぶつからなくなりました。
色々方とコミュニケーションをとることができるようになりました。
社内で怖がられている上司とも素直に陽気に話ができるようになり、
色々なことを吸収できてとても勉強になります。

※このページは、KKベストセラーズ発行の月刊誌「一個人」の連載記事
  「人生を最高に生きる 老子の言葉(早島妙聴監修)」をご紹介しております。
  この連載は、定本「老子道徳経の読み方 早島天來編」に更に詳しい解説を加え、
  老子の言葉をわかりやすく伝えています。
  記事の全文は、KKベストセラーズ「一個人4月号」をご覧ください。


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更新日 2015年2月26日

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