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無為自然とは
「温暖化現象と無為自然の生き方」

人工降雨の影響と無為自然

東京に人工降雨

2013年の夏は、日本全国雨が少なく、取水制限も多くの都市で続いています。 そこで東京都は12年ぶりに小河内ダムに設けられた人工降雨を降らせる装置の可動準備をしているのだそうです。

水蒸気と結びつきやすいヨウ化銀の細かい粒子を雲に向かって発射して、人工的に水滴を作り出すしくみということで、もともとある雲に発射することで、予定より多くの雨を降らせられるのだとか。
前回が平成13年8月だったそうなので、今回、運転することになると12年ぶりになります。 ですが驚いたことにこの装置は50年も前に設置されていたのだそうです。

そういえばつい先日のニュースで中国ではすでに砂漠化に伴う渇水の状態を緩和するために、度々人工降雨を実施しているそうです。 たしかに一昨年だったでしょうか、冬に訪れた中国のある都市で、あまりに降雨量が少ないので人工雪を降らせてだいぶ積もったと、この雪はそれです、と言われたことを思い出します。

人工降雨が当たり前になっているのですね。 空にヨウ化銀を打ち込むと聞くと、そのまま雨となって降ってくるのだとしたら、それも自然の変化につながるでしょうし、また気流の変化に人工的な影響を与えることにもなります。

人工降雨によってもたらされるもの、そしてその中で無為自然に生きるには

ですが中国を始めとして世界中が、日本だって水がなければ生きてゆけません。
すべての生命は水がなければ生きながらえることができないのです。生命の源が水なのです。

そして現代の我々の食料も含めて、非常に自然の雨に依存した生き方をしている私たち人間ですから、これは人類にとって死活問題でもあります。 そう考えると人工降雨は最後の選択として仕方ないのかとも思いますが、結局はその影響はめぐりめぐってまた人間にもどるのです。
これが無為自然の宇宙の法則です。
どのような形でもどってくるかすべてを予測することはできませんが、人間が人工的に手を加えた空は、また人間にこれまで以上に驚異的な天候をもたらせることになるかもしれません。

そのことを知って、覚悟した上で、私たち人間はできるだけ無為自然に、ありのままに生きられる努力をすることが大切なのだと思います。 水の節約もそうですし、節電だってそうです。 この地球にある資源を、人間が使い尽くすことなく多くの生物と、すべての存在と協調して生きることが、一番幸せなことなのです。

そう考えると、インターネットの進歩も、有る意味では紙の使用量を減らす効果があるでしょうし、移動して話しをするかわりに、ネット会議ができたり、またメールで仕事を済ませたりできるようにもなることで、交通機関の混雑を避けることもできます。
また田舎に住みながら、ネットをつかいネット通信をつかえば、多くの仕事をすることもできるようになりました。 時間を節約して、そのための移動手段にかかるエネルギーを節約することができます。 これは省エネとしては、大変有効な手段でもあるのです。

無為自然の判断力を保つこと

人工がすべて悪いのではなく、これはもう止めようがありません。
人間が二本足で立ったときから、脳が発達し、新しいものを発明するという流れは、自然の中で進んできたのですから、これも大きく見れば自然の一部とも言えるのでしょう。

でもその人工的なさまざまな発見や発明を利用する人間が、宇宙に生かされている小さな命の一つである我々人類の存在を、過大評価せずに、冷静にみつめる判断力を養っておくことが大切なのでしょう。

そのためにも、心も体も無為自然にしておく必要があるのです。 なぜなら私たち人間の判断は、人間本位の判断ではなく宇宙の中で生かされている小さな命の一つとして、人間の存在を宇宙のバランスの中で理解した上での判断であるべきだからなのです。 そのバランスを理解して、正しい判断をするには、心も体もできるだけ無為自然の状態でいることが大切だからなのです。 宇宙に存在するすべてのものと、共に生きるという生き方を基本として、無為自然を基本として判断することが最も自然で幸せな道なのですから。

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