『さあ、『老子』のTAOの言葉に学ぶ女性の生き方、今月は「コミュニケーションを楽しむ」です。
現代はコミュニケーションの時代。職場で上司と部下の間に立って働いたり、プライベートでは子供の親同士の交流や義父母との付き合いなど、上手な会話が求められる場面も増えています。
この「話す」ということについて老子は教えています。「会話は飾って沢山しゃべる必要はなく、率直に話せば良い」と。無為自然にあなたらしく話すこつをぜひ身につけましょう。
多言はしばしば窮す
皆さんは、自分らしく素直に自然な会話が出来ていますか?
つい自分をより良く見せようという気持ちが働いて、余分な一言で相手にいやな顔をされたり、また逆に気を遣いすぎて、要点を率直に話せずに、真意が伝わらなかったことなどありませんか?
そんな時、誰もが自分のコミュニケーション能力の不足を責めます。
ですが、実はうまくいかない原因は、あなたの会話が下手なのではなく、あなたらしく自然に素直に話していない、ということなのです。
相手を傷つけまいとして言葉を選びすぎたり、また大切な相手だからこそ、本来の自分以上に良く見せたいという見栄が、あなたを緊張させ、あなたらしい自然な会話のじゃまをしていたのです。
大切なのは素直に率直に話をすることです。
話が上手でも下手でも、また知識があってもなくても良いのです。ただ自分らしく思ったことを話し、相手の話をしっかりと聞くことです。
そんな自然体の時こそ、あなたが一番光って見えることをどうか忘れないでください。無為自然にあなたらしく、楽しく実践してみましょう。
※月刊誌「PHPスペシャル 6月号」掲載の連載コラム
「女性の老子~philosophy of taoism(早島妙聴監修)」より
更新日 2014年05月10日