コミュニケーションを楽しもう
『さあ、『老子』のTAOの言葉に学ぶ女性の生き方、今月は「コミュニケーションを楽しむ」です。
現代はコミュニケーションの時代。職場で上司と部下の間に立って働いたり、プライベートでは子供の親同士の交流や義父母との付き合いなど、上手な会話が求められる場面も増えています。
この「話す」ということについて老子は教えています。「会話は飾って沢山しゃべる必要はなく、率直に話せば良い」と。
無為自然にあなたらしく話すこつをぜひ身につけましょう。
無為自然に素直に話そう
皆さんは、自分らしく素直に自然な会話が出来ていますか?
つい自分をより良く見せようという気持ちが働いて、余分な一言で相手にいやな顔をされたり、また逆に気を遣いすぎて、要点を率直に話せずに、真意が伝わらなかったことなどありませんか?
そんな時、誰もが自分のコミュニケーション能力の不足を責めます。
ですが、実はうまくいかない原因は、あなたの会話が下手なのではなく、あなたらしく自然に素直に話していない、ということなのです。
相手を傷つけまいとして言葉を選びすぎたり、また大切な相手だからこそ、本来の自分以上に良く見せたいという見栄が、あなたを緊張させ、あなたらしい自然な会話のじゃまをしていたのです。
大切なのは素直に率直に話をすることです。
話が上手でも下手でも、また知識があってもなくても良いのです。ただ自分らしく思ったことを話し、相手の話をしっかりと聞くことです。
そんな自然体の時こそ、あなたが一番光って見えることをどうか忘れないでください。無為自然にあなたらしく、楽しく実践してみましょう。
<<女性よ、水のように美しく
女性の柔軟さを生かして生き生きと>>
※月刊誌「PHPスペシャル 6月号」掲載の連載コラム
「女性の老子~philosophy of taoism(早島妙聴監修)」より
更新日 2014年05月10日
女性のための老子 コラム一覧
- ■女性の老子<1>
- 「上善は水の如し」
~ 女性よ、水のように美しく
- ■女性の老子<2>
- 「多言はしばしば窮す」
~ コミュニケーションを楽しもう
- ■女性の老子<3>
- 「含徳<がんとく>の厚きは赤子に比す」
~ 女性の柔軟さを生かして生き生きと
- ■女性の老子<4>
- 「素をあらわにし 樸を抱く」
~ あなたらしく生きる
- ■女性の老子<5>
- 「曲がっているから幸せ」
~ 自分のことを、もっと好きになれる
- ■女性の老子<6>
- 「背伸びはやめよう」
~ まじめで頑張りやのあなたへ
- ■女性の老子<7>
- 「欠点を生かして自分らしく自由に生きる」
~ 水のように自分らしく生きる
- ■女性の老子<8>
- 「天の道に沿った善行とは」
~ 善行とは、跡ものこらない自然な道
- ■女性の老子<9>
- 「ピンチもチャンスに変えられる」
~ 人生は山あり谷あり
- ■女性の老子<10>
- 「家が片付かないあなたへ」
~ 足るを知れば家はすっきり
- ■女性の老子<11>
- 「幸せへの道も1歩から」
~ 千里の行も足下より始まる
- ■女性の老子<12>
- 「なにも考えないで静かにしている時間を楽しもう」
~ 虚(きょ)を致すこと極まり、静を守ること篤し
- ■女性の老子<13>
- 「年を重ねて幸せに生きる、重要な2つのポイント」
~ 気を大切にし、心と体を柔軟に 赤子のように生きてゆきましょう
- ■女性の老子<14>
- 「自分らしさを磨いて、明るく生きよう」
~ 天下皆美の美たるを知る、これ悪のみ
- ■女性の老子<15>
- 「一緒にいて楽しい人 疲れる人」
~ 希言(きげん)は自然なり 自分の意志を伝えるには 言葉が少ないほうが良い
- ■女性の老子<16>
- 「柔軟さこそが生命力」
~ 木々も若いときは柔軟で、堅くなると枯れる
- ■女性の老子<17>
- 「気持ちをすっきり切り替える」
~ 手にもった杯を満たすとこぼれるので、良いところでやめよう