TOP > 老子・荘子に学ぶ > 人生を最高に生きる 老子の言葉 > 作為と無為はどちらが得?
― 人生を最高に生きる 老子の言葉 ―
学を為(な)せば日に益(えき)し、
道を為せば日に損(そん)す── 道に徹すれば、学問も楽しいし、人生も豊かになる。
人は沢山学問をすればするほど、学歴や資格などに執着し、学んだことを背負って歩くようなことになりがちです。
それに対して、老子の道を為すとは、無為自然の道を実践することで無為になることです。
では、人に会うときの「無為」の姿について、考えてみましよう。
相手のことを良く知っている人に聞く、とか、ネットで調べる。趣味や好きなものを調べて、手土産をもってゆくなど、さまざまな準備をすることでしょう。
また自分が良い感じに見える服装を選ぶことでしょう。
そして準備をしっかりしても、失礼がないだろうか、うまくいくだろうかと気にかける、それが作為です。
面会の当日、なにより自分らしくありのままに、素直に相手に向かう、見栄をはらずに、精一杯、会えることを楽しみにして相手に会う、これが無為の状態です。
つまり見栄を張らずかっこうをつけず、会えて光栄です、嬉しいですという、その素直な気持ちで向かうことで、あなたの目は輝き、肌のつやもよくなり、気のパワーに溢れた人となれるのです。
人は誰でも、意識するしないに関わらず、その人から発信される良い気、幸せな気、緊張の気、また作為の気などを、なんとなく不思議にとらえるものです。
だからこそ老子は、無為になるのが一番よいと教えたのです。
そしてまた、いつもそんな気持ちで人に向かえば、すてきな出会いも増えて、より楽しく豊かな人生になることでしょう。
自分のやりたい仕事が舞い込むようになりました。
~道家道学院受講生の声~
仕事や人間関係でのストレスで体力も気力も続かないと感じ始め「もっと元気に生活したい」と気のトレーニングを始めました。気がつくと心に余裕ができて、他人からの評価や人間関係にも振り回されない自分になり・・・
<< 実践してこそ「道」
※このページは、KKベストセラーズ発行の月刊誌「一個人」の連載記事
「人生を最高に生きる 老子の言葉(早島妙聴監修)」より抜粋しております。
この連載は、定本「老子道徳経の読み方 早島天來編」に更に詳しい解説を加え、
老子の言葉をわかりやすく伝えています。
記事の全文は、KKベストセラーズ「一個人11月号」をご覧ください。
更新日 2014年10月01日