TOP > 女性の生き方 > 年を重ねて幸せに生きる、重要な2つのポイント
今日は、年齢を重ねて、より楽しい人生を送るために、世界の名著である古代中国の『老子』から生き方のポイントを学びましょう。
タオの言葉
気を大切にし、心と体を柔軟に
赤子のように生きてゆきましょう
私たち人間は誰でも毎年一つずつ年を重ねてゆきます。
ですが多くの女性にとって、年を重ねることは、老化につながることで、うれしくない事実としてとらえられます。
ところが、古代中国には、この『老子』を生き方の指針として、自然に添って、ありのままに生きることを提唱していたタオイストという賢人たちがいましたが、彼らは年を重ねることを、もっとプラスにとらえて楽しんだのです。
たとえいくつになっても、日々の人生で経験を積むことで、人間として磨かれて豊かな成長があり、それこそが楽しみであると知っていたのです。
『老子』十章では、気を大切にして、柔軟に赤ん坊のように生きてゆきなさいと教えています。
そこで、まず第一のポイントは「気」です。 ここで言う、「気」とは、どんなものかといえば、この広い宇宙を運行しているエネルギーのことなのです。
そして、この「気」は私たちの体にも流れており、その流れが自然で滞りがなく、勢いがあれば、年を重ねても、つねに若々しく、人生を元気に楽しく生きられるのです。
つまり、多くの女性が望むすてきな年の重ねかたは、この「気」に重要なポイントがあるのです。
そしてもう一つのポイントは柔軟さです。 この「気」は実は毎日の生活で消耗されてゆきますから、よけいな心配をしたり、イライラしたり、食べ過ぎ、飲み過ぎ、働きすぎなど、心や体に過度のストレスを与えることは、気の消耗を早め、疲労や凝りの元となり、心と体を衰えさせます。
これを防ぐには、心と体の柔軟さがとても大切なのです。
赤ん坊のように、すなおに柔軟な生き方、考え方をしなさい、という『老子』の教えは、この気を最も消耗させない、天地自然と調和した、生き方に直結しているのです。
タオイストは60歳になってやっと一人前といいます。
さあ、「気」を味方にして、美しく年を重ね、充実した人生を、楽しく生きてゆこうではありませんか。
※月刊誌「PHPスペシャル 2016年4月増刊号」掲載の連載コラム
「女性の老子~philosophy of taoism(早島妙聴監修)」より
更新日 2016年2月24日