TOP > 無為自然とは > コミュニケーションの極意は無為自然
コミュニケーションは言葉を発するまえに始まっているのです。
人と対面したときに
相手に対する良い感情や楽しい気持ちを持ち
それを素直に顔にあらわしていると
自然に笑顔になり
そこには、良い気が流れ、相手に届きます。
それだけで、言葉を発するまえに
良い気によるコミュニケーションが始まっているのです。
そんな良い気を発するための、無為自然のコミュニケーションの極意を学びましょう。
最近インターネットが日常の情報収集のツールとして重要な地位をしめ、
メールが多くの連絡手段の中でももっとも利用されるようになり、
同じ家、同じ会社にいても、すぐ隣にいても、
会話するよりメールでやりとりする、
ということが当然のようになっている現代では、
あたりまえのコミュニケーションが苦手、
普通の会話が出来ないと悩む人が増えてきました。
要するに、日常会話になれていないのです。
特別のことではないのです
ただ慣れないのです。
そんなコミュニケーションが苦手と思う人達に聞くと
雑談が一番こまる。
友人との会話にもつまる
会議で話すのも苦手、
部下に直接会って何かを指示しても、理解してもらえない。
上司に報告をしても、君の話はよくわからないといわれる。
そういった、これまでだったら当然にできていた、
簡単なはずの日常会話にさえ苦労している人が増えてしまったのです。
日常会話、相手の顔を見て話をすることに慣れていないために
おきている現象ですが
Facebookのように、書き込むことはできるし、
ネット上には多くの友人がいるのに、
最も身近の人に話ができない
これは多くの人が集まって社会を形成して、その社会に生きる
という特性をもつ人間にとって
幸せな人生を生きるために、とても大きな困った問題となります。
さあ、自然なコミュニケーションのコツは何でしょう?
幼児があつまると、いつのまにか、言葉があまり話せなくても
たがいにコミュニケーションし、
いっしょに遊んでいる光景をよく見ます。
子供達はコミュニケーションが上手です。
赤ちゃんなんて、笑顔でじ~~っと相手を見るだけで
どんな難しい顔をしていたおばさまでも
思わず、「まあ、かわいい赤ちゃんですね」
と声をかけたくなる、そんなパワーを持っています。
みなさんは、コミュニケーションは言葉でする
そう思っていると思いますが
確かに言葉は重要なコミュニケーションのツールでありますが、
その前に、言葉があまり話せない幼児でも
遊びの輪に入れるということを見ると
そこに言葉の壁をこえた 何かがある
ということが見えてきます。
では、その何かとは、何でしょう
それこそが「気」なのです。
その人から発する「気」です
人と対面したときに
相手に対する良い感情や
楽しい気持ちを持ち
それを素直に顔にあらわしていると
自然に笑顔になり
そこには、良い気が流れ、相手に届きます。
それだけで、言葉を発するまえに
良い気によるコミュニケーションが始まっているのです。
ところが、
上手に話そう、
自分の気持ちをすべて解って欲しい
なんとか相手に自分の言いたいことを伝えよう
そして良い結果につなげたい
という自分中心の強い気が前にでると
あなた自身が緊張したり、堅くなったり、
また話し方もぎこちなくなったり、強くなったり、一方的になったりして
自然なコミュニケーションができなくなります。
その状態は無為自然からは遠くはなれた
自分本位で利己的な、状態となっているのです。
ですから自然でなく、気持ちよくもないのです。
無為自然にコミュニケーションするには
まずは自分のことはおいて、
相手を受け入れるところから始めるのです。
こんにちは、お疲れさまです。
暑かったでしょう。
さあ、お入り下さい。
クーラーは効きすぎていませんか。
どうぞお座りください。
お待ちしていました。
楽しみにお待ちしていました。
と相手をそのまま受け入れる気持ちをもって
ありのままの、かっこうをつけない笑顔で迎えるのです。
幼児があつまると、いつのまにか、言葉があまり話せなくても
そこには、相手を待っていた、
また、今日会えることを楽しみにしていたという、前向きの気持ちが
対立のない、無為自然の気として
相手に波動として伝わってゆきます
そしてその時はすでに、
あなたの気は無為自然のコミュニケーションを
はじめているのです。
たとえ相手が堅い顔で緊張しながら入って来ても
あなたが無為自然の陽気を発信しながら
ありのままに対応していれば
かならず相手も、かまえていた気持ちをほぐし、心に着ていた鎧をぬいで
笑顔になるはずです。
お互いに緊張をほぐして笑顔で向い会える
これこそが、
無為自然の気のコミュニケーションであり
こんなコミュニケーションができるようになれば
すでにあなたはコミュニケーションの達人なのです。
自分はどうしても緊張しやすく
気持ちはあっても、それが自然に体に表現できない
という方は多いはず
現代社会は頭を酷使して、体をつかわないからです。
そしてまた、筋肉トレーニングでは、本来の無為自然な柔軟さは
手にいれられません。
古代中国の賢人達は、心も考え方も、そして体も
無為自然になるための方法を編み出していたのです。
それが道家道学院で学ぶ「3つの気のトレーニング」です。
心と体の凝りを、あわせてほぐし、
快適な毎日を手にいれることこそ
ストレス社会を生きぬく 最も力強い方法なのです。
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更新日 2013年08月15日